準備
バッテリーには寿命があります。エンジンが始動しなくなる前に、定期的な交換が必要です。
バッテリーの交換手順は、極性の順番を覚えておけば簡単です。
用意するもの
プラスドライバーまたはマイナスドライバー
軍手またはゴム手袋
ぞうきん
紙やすりまたは金属ブラシ
注意事項
- 車種によっては他に工具等が必要な場合があります。
- バッテリーが完全に冷えていることを確認してから作業を始めてください。
- 走行後は30分以上放置し、バッテリーのガスが抜けるのを確認してください。
- 液入れタイプのバッテリーの場合、先に液入れ作業を済ませてください。
はじめに
必ず手順を守ってください。
1. エンジンキーを抜く
ショートの発生を防止するために必ずキーは抜いておきましょう。
2. 外装を外す
車種によってバッテリーの搭載位置が異なりますので確認しておきましょう。
3. 固定ステーを外す
ゴム製、金属製と車種によってさまざま。ステーがない車種もあります。
古いバッテリーを取り外す
4. マイナス端子から外す
ドライバーでマイナス端子の固定ボルトを外します。必ずマイナス端子から外します。
5. プラス端子を外す
プラス端子の固定ボルトを外します。外す時は必ずマイナス→プラスの順番を守りましょう。
6. 古いバッテリーを外す
バッテリーの搭載スペースや端子部分にサビや汚れがあった場合、接触不良の原因になるので、清掃しておきましょう。
新しいバッテリーを取り付ける
7. 新しいバッテリーを用意
液別タイプのバッテリーの場合は、先に液入れ作業を済ませておきましょう。液入れ後は必ず1時間以上経過させてください。
8. バッテリーを載せる
今回は液入充電済みのGL-PSZ7Sを使用しています。載せる前に補充電をお勧めします。
9. プラス端子からつなぐ
端子は放電を防ぐために、根元まで押し込んでからボルトでしっかり締めましょう。必ずプラス端子からつなぎます。
10. マイナス端子をつなぐ
マイナス端子をつなぎます。つなぐ時は必ずプラス→マイナスの順番を守りましょう。
11. 固定ステーの再装着
ステー装着後、左右にゆすって動かない程度になれば大丈夫です。
12. 外装を戻して交換完了!
バッテリーに異常がないか、バイク始動して確認しましょう。
古いバッテリーを廃棄
古いバッテリーは、市区町村で定められた廃棄方法で処理してください。
なぜ、バッテリー交換に順番があるの?
バイクのフレーム部とバッテリーのマイナス端子は直結されており、フレームにはマイナスの電気が流れています(ボディーアース)。
順番を無視してプラス端子から外そうとした場合、工具の端がフレームに接触するとショートします!最悪の場合、バッテリーや車両コンピューター等の破損につながります。
この様なトラブルを未然に防ぐため、交換時に必ず作業手順を守ってください。